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遷移金属は、酸化や還元されやすいという特徴のほかに、配位子との錯体の形成が可逆的であるという特徴を持ちます。 これらの特徴を生かすと、ボルテージチャンネルや連続的なキラリティーを持つ液晶・反応場など、新機能を持つ分子を構築することができます。 ボルテージチャンネルは、神経細胞の生理学・生化学を解明するための重要なツールとして利用できるほか、新しいタイプの酸化・還元剤として、さらに、電子や電荷を保存できる新素材(コンデンサー)として利用できます。 また、連続的なキラリティーを持つ液晶・反応場は、不斉反応の実現に関する新しい考え方を導入することになるでしょう。